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株式やFXの投資経験10年以上。総運用資産5000万円の次郎坂さんに、FXはデイトレードとスワップ取引(長期運用)どちらが儲かるのかコラムを投稿していただきました。
資産運用の運用益は良くて2%~5%が一般的で、リスクが高くなれば10%とかありますが、やはり運用額が大きい方が有利です。専業トレーダーの貴重な意見を確認していきましょう。
FX取引の種類を簡単に解説
FX取引には、短期取引と長期取引の大きく2つがあります。それぞれの代表的なものが、1日に取引を完結させるデイトレード、金利差を使用して日々少しずつ金利を得るスワップ取引です。
デイトレードは為替変動による価格差から利益を得ます。スワップ取引は毎日のスワップポイントから利益を得ます。
では、デイトレードとスワップ取引どちらが儲かるのでしょうか?それぞれのメリットとデメリットを私の経験を踏まえて紹介していきます。
デイトレードのメリット
- トレードチャンスが多い
- 地政学的リスクを回避することができる
- 売り買いどちらでも勝負ができる
FXデイトレードはトレードチャンスが多い
デイトレードのメリットは儲けるチャンスが多いということです。
ドル円で取引するなら、円高ドル安の時に購入して、円安ドル高の時に売却すれば利益が出ます。これを何回、何十回と繰り返せば莫大な利益となります。値動きがあればあるほど、儲けのチャンスもあります。
特に雇用統計などの重要指標の発表前後は、大きく値動きすることが多いので、うまく売買できれば数十分で大きな利益を得ることもできます。
為替は24時間動きがあります。その動きの波に乗れれば利益は加速度的に積み重なっていきます。更に、FXはレバレッジを効かすことができますので、利益もレバレッジ分増やすことが可能です。
FXでデイトレードがうまくいけば億万長者になることも夢ではありません。これがFXが人気な理由の1つとなっています。
チャンスの多さは資金効率の高さに直結しますので、デイトレードで連続して利益を出せるようになれば、資産を速いスピードで築き上げることができます。
1回あたり0.1%の利益でも1日100回取引をすれば10%の利益です。これを1ヶ月(20日とします)繰り返せば資産は5倍以上になります。
もちろん、簡単に儲かるわけではありませんので誤解しないでください。儲かる可能性があるというだけで、当たり前ですが、損をする可能性もあります。
地政学的リスクを回避することができる
大きな自然災害などがあった場合や紛争などが起きた場合、為替が大きく影響を受けることがあります。そういった時にデイトレードなどの短期売買であれば、そのリスクを回避、あるいは軽減することが可能です。
デイトレードでは通常、取引中はモニターにつきっきりです。
ですので、説明のできない大きな値動きをした時は、売買を一旦中止することが可能です。また、即座にニュースを調べることもできますので、そういった動きを利用することもできます。
既に通貨を購入後だった場合も、即座に注文を出すことで損失を限定的にすることが可能です。これは、モニターを常に注視しているデイトレードならではのメリットです。
もちろん、完全に災害や戦争のリスクが回避できるわけではないですが、寝ている間に突発的な事故や事件で大きく損失を出していた、というような事態は防ぐことができます。
特に、ドルやユーロ、円などの主要通貨以外のマイナー通貨はその国自体が安定していないことが多く、政治や紛争などの問題で為替が大きく動くことが多いです。
そういったマイナー通貨を取引するには、為替の急変にできる限り早く対応できるようにしておくことが望ましいです。
FXは売り買いどちらでも勝負ができる
デイトレードは1日で取引が完結する為、基本的にスワップポイントはつきません。
ですので、高金利通貨の売り・低金利通貨の買いで取引した場合も、マイナスのスワップポイントを負担することなく取引ができます。
スワップポイントは毎日付与されますので、1日当たりの金額は少なくとも長期取引の場合はマイナススワップポイントが積み重なって損失がでることもあります。
デイトレードでは、スワップはほぼ無視できますので、より自由に取引ができるといえるでしょう。そういう意味では、初めに挙げたメリット「チャンスが多い」という部分に繋がるものがありますね。
デイトレードのデメリット
- 短期間でも大きな損失がでることがある
- メンタル面のコントロールが必要
- 体力が必要
短期間でも大きな損失が出る
これは、メリットで挙げた「チャンスが多い」の裏返しです。儲かるチャンスが多く、資金効率が高いということは、損が出るときも、そのスピードは早いということです。
特に今まで通用していたトレードの手法が通用しなくなった時は、チャンスだと思って売買した取引全てが、想定と逆に動きますので取引すればするほど損失が拡大していきます。
これが、FXは億万長者になれるチャンスがあるが、破産するリスクもあるということです。私の経験から言わせてもらうと、元手が数百万円以下で億まで資産を増やせたならFXから一旦離れるべきです。
大きな利益を出しかなりの資産を築き上げたのに、結局0円になってしまった。そんな事例は山ほどあります。
早いスピードで資産を築き上げた人ほど、確立された取引手法を持っていますので、それが通用しなくなった時に一気に資産を無くしていきます。
成功経験があるがゆえに、取引をやめることができないのです。
かくいう私も、ギリシャショックの後の為替の急変についていけず2000万円程度の損失を出したことがあります。
FX取引の怖さを知った時には、既に市場から退場する道しかないというケースが多いです。
ですので、これからFX取引をされる方は儲けた後ほど怖いということを肝に銘じてください。
メンタル面のコントロールが必要
デイトレードでは、常にモニターに向かって取引します。ですが、実際はチャンスを待っている時間の方が長いのです。
ある程度取引に慣れてくると、チャンスを待てずに売買をしてしまうことが多いです。事前に決めた取引ルールや、売買のタイミングを守らず取引するなら丁半博打と同じです。
デイトレードで最も重要なのが、取引ルールを守るということです。そのルールをどんな時でも遵守して取引を行う鉄のメンタルが必要とされます。
特に、負けが続いている時ほど冷静に取引することが重要です。これができないと、精神状態が乱れ落ち着きがなく日常生活にも影響が出るようになります。
あくまで資産運用は人生を豊かにする為に行うものですから、生活に悪影響が出るような事態は絶対に避けなければなりません。
体力が必要
FXのデイトレードには体力が必要です。これは言葉のとおりです。
場合によっては1日中モニターに張り付いて取引をしますので、かなり体力的にきついです。私も20代までは、集中力を切らすことなく数時間取引を行うことができましたが、30代になると明らかに集中力が欠けていることが自分で分かるようになりました。
20代の時でもかなり疲れはありましたので、フルタイムの仕事をしながらデイトレードを行うのはほぼ不可能です。
また、FX取引は欧米勢が活発に取引する時間帯や重要指標が発表されるのが深夜になります。
ですので、デイトレードを本気でするのであれば昼夜逆転の生活をすることになります。
家庭を持ち、お子さんがいる場合はデイトレードをするのは難しいでしょう。家族との時間を犠牲にして、人生が豊かになるのかしっかりと考える必要があります。
以上が、デイトレードのメリットとデメリットになります。
スワップ取引のメリット、デメリットについて紹介します
- 取引がシンプルで時間の制約がない
- 利益の見通しが立てやすい
- 精神的に安定した取引ができる
取引がシンプルで時間の制約がない
スワップ取引はデイトレードと異なり、頻繁に売買はしません。高金利通貨を購入した後は基本的に保有を続けるだけです。
デイトレードのようにテクニカル指標を駆使して24時間取引を行うことはありません。
購入した後、売買を繰り返すものではないので、FX取引に時間を取られることもほぼありません。サラリーマンや本業が別にある方でも十分に取引することが可能です。
スワップ取引は、高金利通貨を購入し金利差を利用したスワップポイントを利益とする取引ですので、シンプルかつ、時間の取られない取引です。
利益の見通しが立てやすい
スワップ取引の利益の源泉はスワップポイントで、スワップポイントは毎日付きます。
したがって、1日当たりのスワップポイント×保有日数という計算式で利益の予想が可能です。
もちろん、スワップポイントは日々変わりますので、正確な予想はできませんがデイトレードよりはかなり利益予想がしやすい取引と言えます。
利益の予想ができるということは、自分の希望する利益額から逆算すれば持つべき通貨と保有量がわかるということです。日々何円の利益が出て、年間ではこれだけの金額になると、空想するのは楽しいものです。
スワップ取引派が多い理由もここにあるのです。
【参考:FXスワップポイント徹底比較!金利生活に必要な3つのポイント】
精神的に安定した取引ができる
取引に使う時間が少なく、利益予想もたてやすいことから、スワップ取引は精神的に落ち着いた取引がしやすいです。
デイトレードのように、取引の失敗が続き焦りから、更に失敗トレードを繰り返すというようなことは起こりにくいです。これはスワップ取引の大きなメリットです。
スワップ取引のデメリット
- 資産効率が悪い
- 通貨金利の動きが損益に大きく影響する
- 為替の急変に弱い
資産効率が悪い
取引を1日で何度も繰り返すデイトレードに比べて、スワップ取引は取引回数は圧倒的に少ないです。そのため、スワップ取引は劇的に資産が増加するというようなことは少ないです。
FX取引で億万長者になった方のほとんどは、デイトレードあるいはそれに近い短期トレード派です。
ただし、これはデイトレードのデメリットで挙げた短期間で大損失が出るという側面もあります。ですので、資産効率が悪いからスワップ取引はダメというわけではありません。
通貨金利の動きが損益に大きく影響する
スワップ取引の利益はスワップポイントによって生み出されます。
購入した通貨が高金利であればあるほど、売却した通貨が低金利であればあるほどスワップポイントは大きくなります。
スワップ取引は、この金利差を前提とした取引ですので金融政策の変更などで金利が大きく変わると、この前提が根本から瓦解します。
金利差が縮まるほど利益は少なくなり、金利差が逆転すれば損失が出ることになります。日本人は自国の円が長らく低金利ですので、円を売って他国の高金利通貨を買うというのが一般的となっています。
ですが、今後円の金利が上昇した場合は、他国通貨は高金利のままでも金利差が縮まりますので、スワップポイントは減少します。
円の長期的な低金利により、高金利通貨の購入=スワップポイントの増大という図式になっていますが、実際はあくまで、両通貨の金利差が重要ですのでその点注意が必要です。
為替の急変に弱い
スワップ取引は日々のスワップポイントを得ることが目的の取引です。スワップポイントは高金利通貨でも1万通貨当たり数十円程度です。(中には100円を超えるものもありますが、国内情勢が安定していない国が多く取引には向いていません。)
スワップポイントが50円の場合は、1日あたり50円、年間で18,250円の利益です。これに比べて為替変動が5円あった場合は、1万通貨×5円で50,000円の損益が出ます。
もちろん、プラス方向に為替が動けばいいですが、マイナス方向に動けばスワップポイントで得た利益は簡単に消し飛びます。
実際、比較的安定しているドル円でも、年間で5円程度はかなりの確率で変動します。
ですので、スワップ取引は長期的にみて為替がどう動くのかを加味したうえで通貨を選ぶ必要があります。
スワップポイントでは多くの利益を出したが、それ以上に為替の動きで損をすれば意味がないのですから。
為替は短期的には、様々な要因で動きますのでそういった意味でもスワップ取引は長期でみるべきです。
購入3日後に一時的な要因で為替が大幅にマイナスになったとしても、1年後には結局もとの為替水準になっていることはざらです。
一喜一憂せずに落ち着いた取引が重要となります。
以上がスワップ取引のメリットとデメリットです。
次郎坂さんはどちらの取引がおすすめですか?
デイトレード、スワップ取引どちらが良いのかと言われて断言できるものではないですが、両方の経験がある私の意見としては、デイトレードはお勧めしません。
特に会社員などの本業がある方がデイトレードをしだすと、体力的にも精神的にも本業に影響が出ます。
また、専業投資家となり取引をしだすと、生活費を確実に稼ぐ必要があるというプレッシャーで取引に影響が出ます。デイトレードをするのであれば、取引をしなくてもしばらくは生活できる経済的余裕か、最悪破産することもあるということを受け入れる強い心が必要です。
肉体的精神的ストレスが少ない取引として、一時的な要因による通貨の急落時に購入するという方法をおすすめます。
景気や国内情勢は安定しているが、災害などで為替に影響が出た場合などです。
この時に高金利通貨を購入することができれば、スワップポイントと為替の利益両方を得ることが可能です。
私は、FX取引を10年以上行い70円代の円高や、欧州の財政危機によるユーロの急落などを経験してきました。1日で600万円を失ったこともあります。
その経験から言わせてもらえば、FX取引で一番重要なのはチャンスを待つことです。
前述の一時的な要因による通貨の急落時に購入するという方法は、言葉にすれば簡単ですが、実行することは極めて難しいです。
人間いつ来るのかわからないチャンスをただ待つというのは、なかなかできないものです。
ですが、繰り返し言いますがFX取引で最も重要なのは「待つ」ということです。
これは短期売買においても同じです。自分の決めた条件を満たすまでチャンスを待つ、それができてはじめて投資家となるのです。
FXはデイトレードとスワップ取引どちらが儲かるかまとめ
最後は私がまとめます。
次郎坂さんはデイトレードやスキャルピングの方がハマれば確実に儲かるけど、短期売買は精神をすり減らした経験があるとのことでした。
FXは画面に張り付いていれば必ず勝てるということもありません。それも2000万も損切りを出したらまともな精神状況ではいられなくなります。ハイリスクハイリターンなFXもギャンブルになってしまうとバクチになってしまいます。
確かにトレードだけで億単位のお金を稼げるのは魅力的ですが、投機的な取引を繰り返すと、どこかで大きな失敗をやってしまうことはあります。
専業トレーダーの多くは資産を寝かせて運用益で稼いでいる人が多い事実を踏まえて、デイトレードで瞬間的に1億、2億を稼いでも反対もあり得るというです。
今年も半分終わりました
年初資産6900万円
1月21日3億4000万円
本日29万円結果だけ見ると大敗北ですが相場観はそこまで悪いわけではなくてやや咬み合わないところが多かったです
メンタル的には過去最高値を日々更新してるので全く問題ありません。気合いと根性で乗り越えたい— 両津 (@ryoooootu) June 30, 2016
多くの投資家にフォローされている両津さんの固定ツイートです。アイスクリーム1つにしてもどのアイスがコスパが良いとか分析されている方ですが、それでも短期取引をすると、このようなことも起こりうるということです。
スワップ取引は利益率が低く映ることもありますが、暴落時に買い込んでおいてスワップポイントとキャピタルゲインも取れればラッキーです。為替も株式と同じような取引が有効でしょう。
最近の私は自動売買だけで運用できるようになりたいと考えています。自動売買の比較記事はこちらをご覧ください。やはり深夜までチャートとにらめっこするのはしんどいです。
FXではありませんが、自動売買ならETFもおすすめです。ナスダックが好調なこともあり、2カ月で10%の収益率を出せました。トレード記事はこちらからご覧いただけます。
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